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 ダイヤ設計の業務は、建築訴訟・擁壁訴訟・地盤訴訟・損害保険訴訟等の鑑定書の作成、及び調査診断報告書の作成。
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『技術屋の辛口コラム』

『技術屋の辛口コラム』

№18 ・コンクリートの劣化推定について目視調査で判ること

一級建築士 ・地盤品質判定士 ・コンクリート診断士  目黒碩雄




№18・コンクリートの劣化推定について目視調査で判ること

既存コンクリート構造物の耐久性や安全性を判定する各種調査の中に<目視調査>があります。
調査の最初から最後までの、他の機器類の調査方法に平行して行われる調査項目です。
(目視と言っても、カメラ、クラックスケール、点検ハンマー、スケールや双眼鏡程度は必要です。そうでないと意を尽くした調査報告書の作成はできません。

例えば、施工レベルの判定やその品質の判定などは、通常調査において常用される測定機器や試薬類、各種試験だけでは劣化判定の原因推定に馴染まない要因でありながら、劣化要因に大きく影響します。
又コンクリートのひび割れの形態パターンから、各種劣化原因の推定が可能になる場合があります。
このような判定などは、測定機器類は不得意です。


この調査の特質

この目視調査は、下記の二つの条件に恵まれた時に特に有効性を発揮致します。

●調査時点において、対象構造物の劣化状態がかなり進行している場合に有効性が特にあります。
仮に築造後間もない時期の調査であれば、あたかも<竣工検査>と同様なものになり、目視調査の目的そのものの価値は限定的にならざるを得ません。

●目視調査人が経験豊かな<コンクリート診断士>等である事。
経験豊かな医師が、顔色と脈拍や体温程度で的確に重篤な病名を当てるに似ております。


目視調査で判る項目

① 近隣環境の影響に起因するもの。
対象構造物の築造後に、近接して重量のある構造物が建設された場合の地盤の圧密の増加。
近隣の構造物で劣化変状をしているものがある場合、対象構造物の変状原因の解明に役立つ場合がある。
➡  軟弱地盤関係


② ひび割れ
典型的なひび割れの場合には、その推定原因が判る場合があります。
(地盤沈下、地震、凍害、薬剤によるものなど。)
劣化が進行している場合には、その後の精密検査を省略して補修計画にはいれる場合がある。

③ 折出物
(アルカリシリカ、エフロセンス、錆汁) ➡ 外力等に起因する劣化ではなく、コンクリート自体にその原因があると考えられます。

④ 擁壁の場合。目地アスフアルトの押し出し現象 ➡ 擁壁自体に増加外力の発生

⑤ ジャンカ、コールドジョイント ➡ 施工レベル判定

⑥ 継ぎ目部位に<砂留帯>の形成個所あり ➡ 施工レベル判定

⑦ 内部鉄筋形状の錆色の染み出し現象 ➡ 中性化の進行の可能性

⑧ 凍害を原因とするスケーリング現象 ➡ この変状判断については100%目視で判断が可能になります。

⑨ 構造物全体の傾き沈下 ➡ 埋め戻し工事の適否

⑩ 水抜き穴の数量流出状況 ➡ 裏込め土内の水の滞留状況

等々数え挙げれば、目視のみのチェックでも経験の豊富な専門家であれば、沢山の劣化変状やその原因の推定が可能となります。

調査対象が公共構造物ではなく、民間の小規模建物や擁壁等の構造物の劣化診断の費用対効果を考えた場合に、利用のしかたによっては目視による劣化診断をもっと活用すべきであると考えております。


最後に

この調査の最大のメリットとして、構造物目視調査のみで詳細検査、補修、補強の要否や、他のコストのかかる試験等を行わずに廃棄再築の結論に至る判定が可能になる場合などには、調査コストと時間の節約になる場合があります。
調査費用に制限がある民間所有の構造物等の場合は、このメリットは大きいはずです。


                                            以上です。
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